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高齢化するご両親と足の不自由な息子さんが電動車いすに託した願い

みなさん、こんにちは!アップライド福祉用具専門相談員佐藤です。
今回私が紹介する福祉用具は電動車いすですが、それも障がい者支援制度を利用して購入されたご家族の話です。

足が不自由な息子さんの自立のために

お客様は30代の男性で、足に装具をつけており移動は杖歩行の方です。
ご家族はお父様、お母様の3人暮らしでご両親が高齢のため、介助が大変になってきたことと、
今後ご本人1人でも外に買い物や用事をしに行けるように出来たらいいな、ということから電動車いすの購入のご相談が来ました。
それまでは、ご両親どちらかが付き添い出かけていたため、あまり遠くまでは出かけられず、車での移動も出先での介助が体力的に難しくなってきたとの事でした。

家族で旅行に行きたい

購入のご相談がありご自宅に訪問させていただき、早速購入にあたっての聞き取りをしました。障がい者手帳をお持ちの方が電動車いすの導入を希望される場合に利用できる補装具費の支給制度があります。
まず、補装具の判定会場にて走行テスト、利用目的の聞き取り等の適合審査を受けて、認められれば購入可能という形になります。
なぜ電動車いすが必要なのか、電動車いすで何をしていきたいのか、電動車いすをちゃんと操作できているか。
この目的を明確にする必要があります。

ご家族に確認した所、目的は本人の自立、家族旅行、介護負担の軽減、この3つが考えられました。
その中で、ご家族にとって一番大きかったのは、今まで行きたくても行けなかったところに、親子3人で旅行に出かけたという希望でした。
その希望を叶えるために、訪問リハと走行訓練、購入の理由付けを考え、ご家族と打ち合わせをし、適合審査当日を迎えました。
当日、ご本人はリラックスされていていましたが、ご家族の方が緊張されていました。
ですが、ご家族が判定員に電動車いすの必要な理由を話されている様子を見て、大丈夫だと思いました。
ご本人も走行テストを問題なくこなされていて、無事に購入が出来ました。
購入が決まった時、ご家族は肩の力が抜けたかのように、安心されていました。
その後、電動車いすを納品させていただいたとき、「おかげさまで家族旅行に行こうと思います。これから家族の思い出をたくさん作りたいと思います。」と、お話しされていました。

今回、電動車いすをご購入していただき、息子様の将来を考えた家族の生活のあり方を近くで見ることが出来て、自分にとっても大切な経験になりました。
これからもこのご家族のような方々の力になれるように努力していきたいと思います。

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この記事を書いた人
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佐藤光央
元老人保健施設介護職員 有料老人ホーム相談員として勤務 有料老人ホームに勤務中、施設に来ていた福祉用具相談員の方と話をしてこの仕事をしり、日々用具の事を学びながら、お客様と相談しながら適した用具を仕立てられるように頑張ります。
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