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床走行リフトType-Cがお客様のお手元に届くまで ~ 生産の裏側公開!~

社長コラム 宇吹博志  -  2026.1.29

皆さま、こんにちは。
代表の宇吹博志です。

弊社の関連会社「日本ケアリフトサービス(JCLS)」では、床走行リフトは2種の製品を取り扱っています。JCLSは、自社製品の企画や基本設計を行い、実際の製造は製造受託を専門に行う企業に委託しています。この2種の床走行リフトについても同様で、委託先は台湾のパートナー企業です。

今回の社長コラムでは、床走行リフトType-Cの生産委託の現場をご紹介したいと思います。

 

製造受託の国、台湾

製造受託は一般的にOEMといわれています。台湾は1970~80年代以降、アメリカ・ヨーロッパ・日本ブランドの製造拠点として成長し、自社ブランドよりも品質・コスト・納期を重視する受託製造で競争力を確立してきたという歴史的経緯があります。
また、家族経営・創業型企業が多く、顧客要望への柔軟対応、仕様変更への即応性が強みといわれています。
ISO13485、QMS、各国規制(FDA、CE、JIS等)への適応力が高く、医療やヘルスケア、そして介護機器でのOEM受託も盛んで、欧米や日本むけに多くの製品の受託実績があります。
JCLSのOEM委託先もこれらの評価通りで、迅速な対応と品質維持、適正なコストで製造を行っていただいています。

コンパクトで手の届きやすいType-C製造に求められる条件

Type-Cの「C」には3つの意味があります。
・Comfort(コンフォート)「快適」
・Compact(コンパクト)「効率よい省設計」、折りたたみが可能です。
・そして、Cost advantage(コスト アドバンテージ)「コストメリット」です。
簡単にいいますと、手軽な価格で介護リフトのよさを体感していただくことを狙った製品です。
これらを実現するには、ISO等の介護リフトに求められる規格への対応、試作~量産までの迅速性、小ロット生産ながら安定した製品の量産等が必要です。

 

丁寧な仕事ぶりから伝わる、介護現場への思い

ものを生産するには、大別すると、ライン生産セル生産の方法があります。
部品が多岐にわたり、また大量に生産する自動車、家電製品、清涼飲料水などの業界ではライン生産が主流となっています。
一方、セル生産といわれる方式は、少人数の作業者が製品の組み立てや加工を一貫して行い、ライン生産に比べて柔軟性と効率性の向上が可能です。
Type-Cは、他の介護機器と同様に、小ロットな多品種少量生産が求められるため、セル生産で製造を行っています。

少し前となりますが、昨秋にJCLS関係者でこのType-Cの初回組み立てに立ち会ってきました。
台湾にあるOEM委託先の組み立て現場を訪問すると、ピリッとした空気感がありました。委託側(JCLS)が訪問、しかも初回生産であるため緊張感があったことと思います。
受託先には日本語が堪能なスタッフが在籍しており、言葉の壁はほぼありませんでした。言葉以上に、「これまでの経験を活かして日本の介護現場に安心できる製品を届けるのだ」という気持ちが伝わってきました。
一例を報告しますと、小ロットにもかかわらず、JCLSからの製造要求事項を満たすために、組み立て用の治具を委託先が率先して作成し、組み立てを行っていました。間違いがおきないように、安定した生産を行うための工夫です。
何気ないものかもしれませんが、様々な国から多様なOEM受託の経験からの知恵が詰まっている工夫であると感じました。
組み立て後は全数の製品検査を行い、梱包し、コンテナ便で日本に出荷となりました。

ほぼ予定とおりに日本に着荷となり、JCLSに入荷し、現在、お客様のもとへお届けしております。

ひとつの製品を生み出すまでは、多くの方々が介在し、その専門性が発揮されています。
私たち介護機器や福祉用具の開発・製造・販売を行ってる企業は、介護現場の環境をご支援してきたいという気持ち、そして安心できる製品を適正な価格でご提供していくという使命は、万国共通だなと感じた組み立て現場でした。

この記事を書いた人
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宇吹博志
2019 年3 月に医療介護ベッドのメーカーを退職し、同年4 月に当社の代表取締役となる。前職中から新規事業の立ち上げの縁が多く、Cool and Soul、冷静に事業計画を作りつつ、一方では熱き思いをもつことがモットー。「50 の手習い」で始めたアルトサックスの演奏が上達せず、悩みの種。
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