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#124

福祉用具~現調から納品までの1年間の集大成

みなさん、こんにちは!アップライド福祉用具専門相談員佐藤です。今回私がご紹介するのは、去年の1月頃より入院中から関わらせていただいていたご利用者様との、1年間にわたる並走の記録です。今年の3月にようやくすべての用具の納品が終わりました。そこで、現在のご利用者様の生活がどうなっているのかを書かせていただきます。前回の段差解消機の現調の記事はこちら→せっかく選んだ段差解消機が車いすに合わない!?そんな事態にならないために

約1年、現調~申請の経緯

改めてご紹介すると今回のご利用者様は、去年の1月に入院中のご本人と初めてお会いさせていただき、まずは電動車いすの相談からスタートしました。院内で試乗をしていく中で、ご自宅の環境に適した車種を病院のスタッフと一緒に選定し、役所に補装具での購入申請を行いので、それに伴い理由等書類の作成に入りました。4月には退院前の自宅の調査があり、退院後に必要な用具の選定、ベッド、車いす、リフト、段差解消機など生活に必要なたくさんの用具の選定をしました。その中から入院中に申請ができるもの、退院後に申請できる物に分けて申請を進めていきました。申請の手続きを進めるにあたり、退院後に申請が必要なものは時間がかかる事がわかり、その期間は自費のレンタルにすることになりました。

納品までにはいろいろなこと

5月にご本人は退院され、申請が間に合った用具の搬入と、自費レンタルの用具の搬入を済ませご自宅での生活が始まりました。電動車椅子、リフト、段差解消機が退院後の役所の申請が必要な用具は打ち合わせが必要でした。打ち合わせの結果、電動車椅子が先でそのあとにリフトと段差解消機の納品になる流れになりました。電動車椅子は役所の担当者がご自宅、ご本人の身体状況の確認が必要で、公費の支給決定が出てからの発注、特殊な電動車椅子の為、5月に発注しても10月から11月になる見込みでした。その間に、リフト、段差解消機の申請準備もしつつの動きになりました。しかし、電動車椅子納品後問題が発生し、本来考えていた導線で外出が出来ないことがわかり、急いで新しい導線の確認に入り、ご自宅のリフォーム工事も考えながら再度打ち合わせ行いました。リフォーム工事に関してはご本人が手配することになり、リフト、段差解消機の申請とリフォーム工事が同じ制度の申請になるということで、用具の搬入にも影響がで出来ます。なので、急いで確認しつつ申請も迅速に行わなければいけませんでした。リフォーム工事の業者も、内容も決まり申請を行えましたが、申請が決定するのが2025年1月になるということと、年度末が近いということで工事の日程も考えると1月末から2月になるということがわかり、こちらの納品が2月半ばになりました。役所の申請の関係上、工事、納品終了後に役所の完了調査が入り調査後に完了になる為、1年がかりの長い時間がかかりました。ですが、時間がかなりかかった分、ご本人、ご家族様と長い時間関わらせていただき生活環境からご本人の今後の生活環境等いろいろ確認できて、充実した納品になったかと思います。ご本人は今後、この経験を活かしたバリアフリー工事の相談業務をした行くとの事で、もしかすると今後も関りは続けていくかもしれません。

 

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この記事を書いた人
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佐藤光央
元老人保健施設介護職員 有料老人ホーム相談員として勤務 有料老人ホームに勤務中、施設に来ていた福祉用具相談員の方と話をしてこの仕事をしり、日々用具の事を学びながら、お客様と相談しながら適した用具を仕立てられるように頑張ります。
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