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在宅介護と施設介護の両方に触れて~サザンカのもっと前の物語~

みなさん、こんにちは!
ゴールデンウィークはどこに行こうか楽しみに考えていたら、ニュースで「今年はコロナ禍が明け、どの行楽地も近年まれにみる大賑わいになりそう」という特集を見て、自宅でどう楽しく過ごそうか急に方向転換を図っている髙木です。
多分、この案は、息子2人に全力で阻止されて廃案でしょう。。。。。
以前は廃案にされかけても、自宅でゴロゴロしてしまうことが多かったように思います。
まぁ、でも今年のゴールデンウィークは、今までに体験したことのないことでもしてみても面白いのかな~とも考えています。
そんな考えに至ったのは、ここ最近の自分の仕事も若干関わってきます。
今日は、自分の仕事や考えに起こった変化についても触れながら、発端となった出来事について書いてみようと思います。

今までの自分

以前にもお伝えしたことがあるかと思いますが、私は主として「介護保険制度」に基づいた福祉用具専門相談員の業務を行っております。
介護保険制度自体が、「居宅(住んでいる家)において、自立した生活を送る」ためのものですので、必然的に私が行う業務も個人のお家でのご相談となるケースがほとんどです。
個人のご相談の場合、そのご本人、また同居されているご家族を中心として、望まれる生活プランを組み立ててゆきます。
ここ数年は、介護保険制度の分野だけではなく、障害制度を利用される方のご相談であったり、施設に入所された方のご相談もいただくことが増えてきました。
ただ、これも制度や住まいは違えど、「個人」という、ある意味限られた範囲のご相談と言えるのだと思います。
そして今年、ついに、自分の視野の狭さに気づかされるような、出来事が起こったのです。

わかっていたようで、わかっていなかったこと

それは、初めてご相談をいただいた「施設内の浴室設備のご相談」でのことです。
ご相談としては、大浴室のほかに、各フロアに浴室があるが、入ることができる入居者様がほとんど居ないため活用しきれていなかったり、大浴室は抱えあげての入浴も見受けられ、介助者にも負担がかかり続けている。
もっと大浴室、各フロアの浴室を上手く活用する方法はないだろうか、というものでした。
そして、お話をお聞きしていくうちに、今まで自分が経験したことのない領域に踏み込んでいることに気づきます。。。
前段で、お伝えした通り、私は今まで「個人」の方のご相談を主に行ってきたため、「特定の個人」を「家族・介護保険サービス事業所の方を含めた不特定多数」で介助する方法しか知らなかったのです・・・。
施設内には、体格、病気、できることが違う様々な方々がいて、それを毎日勤務体系により違う方々が介助する可能性があるため、施設の浴室環境と合わせて、どのように移乗し、浴室までどのように移動するのか、誰がどのお風呂に入り、どういう介助を受けるのか、、、これだけでも不十分で、継続介助する方々の負担はどうだろうか、ご利用者様・介助者双方の安全性はどうだろうか、効率的な動線だろうか、そもそも「施設(法人)」としての考えはどのようなものなのだろうか・・・・etc.
施設全体を見る大きな視野が自分には、大きく欠けていたのだと、つくづく思い知らされます。

これじゃだめだ

私はかなり頭が固い方です・・・。
きっと簡単に言えば、今回のご相談も、個人の方に行っているように福祉用具の「プランニング」を行えば良いのだと、どこかでわかっているのですが、どうにも「複数の方々が利用する」ということに引っ張られ過ぎていて、どうしても、考えがまとまりません。
介護リフトを使った移乗介助は、介助者・利用者双方に安全なケアの環境を作ったり、腰痛のリスクを低くしたり、移乗の際の転倒や転落のリスクを低くする、また利用者の筋緊張の緩和や褥瘡の予防という効果が期待できることはわかっているはずだったのに・・。
今回のご相談は、トランスファーサポートチーム 栗原が整理をしてくれたため、だいぶ絡まっていた糸は、ほぐれましたが、自分には知識量・経験値・技術が圧倒的に足りないことを思い知りつつ、弊社が「トランスファーサポート」というチームを別に創設している意味が今更ながらよくわかりました。

ここからじゃ

今回の物語は第1回目です。
このグダグダな福祉用具専門相談員が、今後どうやって「サザンカ」に関わってゆくのか、成長するのか続きも書いてゆきたいと思っています。(成長しない可能性もあり・・・)
したらね~(^o^)丿

ソエル
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この記事を書いた人
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高木仁志
外食産業に15年従事し、東日本大震災を機に困っている方のお手伝いがしたいと一念発起。福祉業界に足を踏み入れる。プライベートでは、小学生と保育園児の長次男に振り回される、ラーメンが好きなおっさん。
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