みなさん、こんにちは。
トランスファーサポートチームの山下です。
気付けばもうすぐ2022年が終わりますね。皆さま、今年はどのような1年でしたか?
私は今年の3月に約1年越しの大きなイベントを終えることができました。
それは何かというと…ここでは書きません(笑)
そこまで暖かくない陽気だったのに、緊張で汗をダラダラかいていた記憶があります。
もしどんなイベントだったのか気になる方がいたら、声をかけていただければこっそり教えます。
さて、今回は弊社が販売する、SOELシリーズの床走行式リフト(以下、モバイルリフト)SOEL MXの導入事例についてお話させていただきたいと思います。
ぜひ最後までご一読いただければと思います。
遂にSOEL MXが施設にやってきた!
今回納品させていただいた施設は社会福祉法人 横浜市福祉サービス協会様が運営する、特別養護老人ホームの横浜市浦舟ホーム様(ユニット型)と横浜市新橋ホーム様(従来型)の2施設となります。
横浜市福祉サービス協会様では法人全体でノーリフティングケアの推進に取り組んでおり、桜木町にある研修センターでは一般社団法人ナチュラルハートフルケアネットワーク代表理事・下元佳子先生のノーリフティングケアセミナーを毎月開催しています。
上記セミナーには、同法人で勤務されている介護職や看護職等、現場に関わる職員の方々が毎回多数参加されています。
また、弊社は機器展示や実技研修のサポートとして携わっています。
※ノーリフティングケアセミナーの詳細については合同会社ナレッジソース様のHP(http://knowledgesource.co.jp/)を参照していただければと思います。
今回納品させていただいた2施設が、なぜリフトを導入するのか、なぜSOEL MXを選んだのか、ご施設によって経緯は様々なので、そういった点をお伝えします。
誰もが安全・安心かつ快適に使うことができる「SOEL MX」
まずは今回納品した、SOEL MX(モバイルリフト)の特徴について簡単にご説明します。
SOEL MXの大きな特徴として
①優れた旋回性能による操作のしやすさ
②ベルト式の垂直昇降による移乗のしやすさ
の2点が挙げられます。
①優れた旋回性能による操作のしやすさ
SOEL MXの大きな特徴の1つ目は脚部のキャスターが6輪仕様。かつ、中心部には大きなキャスター(センターホイール)が取り付けられていることです。
この大きなキャスターがあることにより、回転軸が中心部のキャスター付近になります。
また、吊り上げられた利用者様の重心位置が回転軸である中心部のキャスターに近くなることにより、旋回しやすくなります。
その結果、軽い力で動かすことが出来る、小回りが利く等、操作性に優れた仕様となっています。
②垂直昇降による移乗のしやすさに
SOEL MXの大きな特徴の2つ目はハンガー(スリングシートをかけるパーツ)がベルト式の垂直昇降であることです。
垂直昇降とは文字の通り、垂直にハンガーが上昇下降します。そのため、車椅子やベッド等の移乗先のどこに降りてくるのかがわかりやすくなります。
また、ベルト式のため、昇降時の揺れが少ない。ハンガーを降ろした時に位置をずらしやすい等、利用者様も安心してリフトに吊られることができます。
更に、ご利用者様側の支柱周りがすっきりとしたデザインのため、支柱部に利用者様の足が当たりづらく、介助者様の介助スペースが広く確保できるようになり、双方が快適に移乗することが可能です。
上記のような特徴から利用者様、介助者様共に安心かつ安全に移乗が可能なモバイルリフトとなっています。
では、実際に納品させていただいた2施設の導入事例をご説明させていただきます。
介護現場に寄り添った機能
浦舟ホーム様では現在の所長が現場の介護スタッフとして働いていた頃より、最新の介護技術や福祉用具の情報を積極的に学び、必要なものは積極的に取り入れていました。
介護リフトも取り入れており、SOEL MXを納品する以前からモバイルリフトは複数台導入されていました。
もちろんノーリフティングケアの実践もしており、介護リーダーの太田様はノーリフティングケアセミナー(基本技術研修)で指導者としても活動されています。
そんな太田様にSOEL MXを選ばれた理由をお伺いしました。
理由は以下の3点でした。
①垂直昇降により、車椅子に良い姿勢で座らせやすい
②支柱周辺がすっきりしているため、介助スペースが広く取れる
③6輪仕様かつ中心のキャスターが大きいため、動かしやすい
…どこかで聞いたことがある内容ですね。
理由を話してくださった太田様も、「カタログに書いてある内容や皆さんがいつも説明してくれている内容と理由がほぼ同じになってしまいましたが、デモさせてもらった時に本当に機能や特徴から使いやすさを実感したので、導入を決めました。」と笑いながら話していました。
美味しく安全に食べるケアの実現に向けて
また、浦舟ホーム様がリフトを導入することになった理由も話していただけました。
「施設の方針として『美味しく安全に食べるケア』を目指しています」
「利用者様に食事を『美味しく』『安全に』食べていただくケアのための土台として、ノーリフティングケアがある。」
「利用者様が食事をどういった姿勢で召し上がるのが良いか。身体の状態、つまりどれだけ余分な筋肉の緊張が緩和すれば良いか。ホームの方針が目指しているケアを実現するために色々と考えた中で、『移乗』が職員と利用者にとって、どういう風に行うのが良いか考えた時に、『リフト』という選択肢が生まれました。」
この話を聞いた、私は何度も「あぁ、すごい良いですね。」と話を聞いている途中で、声を出してしまっていました。
私も介護現場で働いている時に、利用者様にとって食事というものが生活の中でどれだけ楽しみなものなのか。食事が一歩間違えれば危険性のあることだということを身をもって体感することが過去に何度もありました。
当たり前のことかもしれませんが、目標を立てて、日々のケア等の業務にあたることの大切さを改めて感じました(これは介護だけに限らないことですね)。
最後に太田様は「より良い移乗環境を…と考えた時にSOELシリーズに出会いました。今後も色々とよろしくお願いします。」と話してくれました。
太田様、こちらこそいつもありがとうございます。
スペースが限られる多床空間に合わせた機器を導入
新橋ホーム様は今回が初めての介護リフト導入になります。
新橋ホーム様は浦舟ホーム様と同じ法人ですが、施設としてはノーリフティングケアを取り組み始めたという状況になります。
ノーリフティングケアに取り組みだしたきっかけは浦舟ホーム様で勤務していた介護スタッフ1名が異動してきたことでした。
最初はスライディンググローブやスライディングシート、次にスタンディングリフト…と段階的に福祉機器を活用していく中で、おのずと介護リフトという選択肢が生まれました。
SOEL MXが導入される前から介護リフトの検討はしていました。
ですが、天井走行式リフトだとカーテンレールが干渉してしまうため、施設の改修が必要。居室のほとんどが多床室で、居室空間としてはあまり広くはないため限られた介助スペースの中で介護リフトを検討していかなればならない。
こういった状況のため、SOEL MXを紹介した時、真っ先に声をかけていただきました。
デモ機をお持ちした際、実際に使用する居室で取り回しを確認したところ、問題となっていた居室環境での操作も問題なく行えました。
初めて介護リフトに触れて、快適な移乗に驚きの声が挙がった
介護リフトを初めて使用した介護スタッフからは移乗のしやすさがとても印象に残っているようでした。
特に車椅子に奥深くまで着座できるため、座り直しの介助がいらないことに喜ばれていたようでした。
実際に納品日が決まり、SOEL MXをお持ちした際、
「みんな楽しみに待ってましたよ。」
「早く使いたいという声がすごい挙がっていた。」
と介護リフトを待ち望んでいた様子でした。
中にはノーリフティングケアに取り組んでいることに感銘を受け、他施設から転職してきたという方もいました。
取扱説明をしている時も
「(移乗が)すごい楽。」
「全然怖くない。」
「これだけ狭いスペースでも使える。」
「今まで2人でやっていたことがこれなら1人でできる。」
と介護リフトを使った移乗、SOEL MXの機能にとても喜ばれていました。
初めての介護リフト導入から今後どう施設が変化していくのか、楽しみです。
(納品後すぐに新たな相談があったり、なかったり…)
介護現場にこれからも寄り添っていきます
今回ご紹介した施設様はどちらも導入前にデモを行い、SOEL MXの機能や使い勝手、導入予定環境との適合を確認した上で導入を検討していただきました。
介護リフトは大きく分けて天井走行式リフトと床走行式リフトの2つにわかれますが、メーカーによって特徴が異なります。
特に床走行式リフトについては特徴が使い勝手に大きく左右されます。
値段等ではなく、環境に「合うか」「合わないか」で選ぶことをお勧めします。
この記事を読んで、
「SOEL MXを見てみたい、デモしたい」
「今の現場にどのような介護リフト含め、どのような移乗機器を導入するのか良いか相談したい」
等思った方、ご気軽にお問い合わせして頂ければと思います。
もちろんサザンカ(https://upride.co.jp/sazanka/)のご相談も承っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。