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専門職がサポート!50代の後悔しない車いす乗り換え
2024.1.16

みなさん、こんにちは!アップライド福祉用具専門相談員佐藤です。今回ご紹介するのは、前回に続いて、障がい者支援制度を利用した車いす購入事例の第2弾です。身体状況の変化に合わせて最適な車いすを選ぶコツや、購入までのプロセスをお伝えできればと思います。※前回の電動車いすの記事はこちらです ~高齢化するご両親と足の不自由な息子さんが電動車いすに託した願い

身体の一部の車いす

今回のご利用者様は奥様と2人暮らしの50代の男性です。現在は以前購入された車いすを使用されておますが、不具合を感じるようになったため、買い換えたいとのご相談でした。ご相談の中で奥様が気になっていたポイントは姿勢でした。もともと猫背な方で、長時間車いすに座っていると身体が前にお辞儀をするように傾いてしまうので、そうならないような車いすを選びたいとの事でした。

どんな車いすがいいのか?姿勢の評価

まず、現在乗られている車いすがモジュール型(背中にマジックテープがあり調整するもの)のため、同じモジュール型の後継機種を試していただきました。
最初は奥様もご本人もいい感じとの感想をいただけたのですが、1週間ほど試し乗りしていただいている間に長時間座っているとお尻が前にズレてきてしまうと連絡がありました。
確認に行くと確かに前にズレてきてました。クッションと背張りの調整をすると少し改善が見られましたが、奥様とご本人はこのままこの車いすを購入していいのか?判断に迷いが出てきている様子でした。
そこで、以前から通われている通所リハビリの理学療法士の先生に相談をさせていただき、リハビリの時間を使って姿勢と車いすの評価をしていただくことになりました。
評価の仕方は3台の車いすにそれぞれ試乗した時の座位の姿勢、足漕ぎの姿勢を観察し、比較します。
評価する3台の車いすは①以前より乗られているもの、②購入を考えられているもの、③細かくいろいろな部分が調整が出来るもの3台です。
先生の評価によると②の車いすはいいと思うが、ご本人が車いすを最初に購入した時よりも身体の状態は回復してきているので、今のモデルにこだわらなくてもいいのではないかとの事でした。
そこで、③の細かく調整できる車いすでフィッティングをし、仕様と形を決めていく事になりました。
車いすは身体の一部であり、使用される方にとってはなくてわならないもの。だからこそ、焦らずにいろいろな方の意見を聞いて一番合うものを購入する事をお勧めしています。

次回は車いすのフィッティングと購入までお話をご紹介します。

 

 

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この記事を書いた人 佐藤光央
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元老人保健施設介護職員 有料老人ホーム相談員として勤務 有料老人ホームに勤務中、施設に来ていた福祉用具相談員の方と話をしてこの仕事をしり、日々用具の事を学びながら、お客様と相談しながら適した用具を仕立てられるように頑張ります。
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