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「SOEL®︎ MX Air」が『介護ロボットの試用貸出リスト』に掲載されました!

社長コラム 宇吹博志  -  2023.7.21

皆さま、こんにちは!
代表の宇吹博志です。
このコラムでは、関連会社の日本ケアリフトサービス株式会社(JCLS)が開発したアシスト機能付きのモバイルリフト「SOEL®︎ MX Air」が『介護ロボットの試用貸出リスト』に掲載されたことをお伝えいたします。

〇 アシスト機能付きモバイル(床走行型)リフトって、それなに?

「SOEL®︎MX Air」はモバイルリフト(床走行型リフト)に移動用のアシスト機能が付いたものです。さて、「移動用のアシスト機能」とは何でしょうか。
床走行型リフトを利用している、あるいは試し使いをしてみた時、ほとんどの方が感じるのがリフトをを思い通りに動かすのは意外に難しいということだと思います。
特に、移動の開始時や向きを変える際には思っていたよりも力やコツが必要です。さらに床質によってはそれが顕著に感じます。運搬用の台車に重たいものを載せたときも同じことが起きます。一般的にこれは、慣性や摩擦力、さらに重心の位置が関係し、これらが組み合わさると操作・移動がしにくくなるといわれています。
そこで既発の「SOEL®︎MX」は、製品デザイン・構造を工夫することで、これらの要因を軽減し、軽い動き出しとスムーズな操作性を実現しました。
そして、新製品「SOEL®︎ MX Air」は最新のアシスト機能を搭載し、さらに力やコツ要らずにしたものです。
具体的には、ハンドル部のセンサーが介助する方が進みたい方向を感知し、その感知した信号により電動キャスターの動きを制御し、駆動するというものです。簡単にいいますと、介助者の行きたい方向にモーターの力を利用して動きやすくするものです。結果、吊られている方も揺れが少ないという利点ももたらしています。
まさに、ロボットの要素である、感知・制御・駆動の3要素を介護の場面に活かしたものといえるのではないでしょうか。

〇 『介護ロボットの試用貸出リスト』とは

ところで皆さんは、公益財団法人テクノエイド協会が作成する「介護ロボットの試用貸出リスト」の存在をご存知でしょうか?これは介護現場へのテクノロジー導入が不可欠となっていることを背景に、厚生労働省から「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の委託を受けた同協会が、毎年7月に発表しているものです。このリストは、厚生労働省による「介護現場の生産性向上に向けた介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム」事業の相談窓口において、ロボット開発企業と試用貸出を希望する介護事業者とのマッチングに活用されています。

そして我らの「SOEL®︎MX-AIR」も、今年度最新の「介護ロボットの試用貸出リスト」に掲載されることになりました。これまでSOEL®︎シリーズと接点のなかった方々にも、一つの選択肢として知っていただくチャンスです。

テクノエイド協会「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」試用貸出リスト
https://www.techno-aids.or.jp/robot/jigyo.shtml#tab33_detial
介護現場の生産性向上に向けた介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム
https://www.kaigo-pf.com/about/

厚生労働省・都道府県においては、「介護ロボット導入支援事業」を実施し、移乗支援用の介護ロボット1機器あたり上限100万円の補助を行っています。この事業は、介護ロボットを活用した介護事業所の生産性向上の取組を通じて、ケアの質の維持・向上や職員の負担軽減等を図ることが目的とされています。
『介護ロボットの試用貸出リスト』に掲載されている全ての製品がこの「介護ロボット導入支援事業」の補助対象になるものではありませんが、介護現場の多くで生産性向上に向けた取り組みの際の参考情報になることを期待しています。

〇 JCLSのロボティクス化製品・サービスの展開

JCLSでは、ロボット技術を取り入れた「SOEL®︎ MX Air」のような製品供給のみならず、介護現場における課題の見える化を行い、介護リフト等の試用・導入、定着までのサポート、そして、導入した機器の成果の見える化を行っております。
ここで活躍するのが、腰痛リスク判定システムMalpos Major®︎です。腰部に取り付けたセンサーにより介助者が腰痛になりそうな姿勢回数をカウントし、どの作業時間帯に腰痛リスクがあるかを数値で明らかにしています。腰痛リスクを見える化し、実態や課題を明らかにして、機器導入の効果も数値でお示ししています。
介護現場の問題は、介護ロボットを導入するだけで解決するわけではありません。どこに課題があり、その課題解決のための選択肢を検討し、実施し、その成果を明らかにするという、いわゆるPDCAサイクルが必要と思われます。
JCLSグループでは、今後も製品とサービス供給の融合により介護現場のお役立ちになるよう尽力していきます。

この記事を書いた人
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宇吹博志
2019 年3 月に医療介護ベッドのメーカーを退職し、同年4 月に当社の代表取締役となる。前職中から新規事業の立ち上げの縁が多く、Cool and Soul、冷静に事業計画を作りつつ、一方では熱き思いをもつことがモットー。「50 の手習い」で始めたアルトサックスの演奏が上達せず、悩みの種。
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