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介護保険制度を使い住み慣れた家を安心・安全な環境に【前篇】

みなさん、こんにちは!アップライド福祉用具担当営業の冨永です。
今回、私が紹介する事例は、要介護の認定を受けている人が一度につき20万円の上限付きで給付が受けられる住宅改修サービスです。安全・快適な在宅介護のために、ぜひ上手に活用いただきたいサービスですが、今回はその中でもご依頼の多い「トイレ」の事例を取り上げてご紹介!工事のビフォーVSアフターから、給付金申請の流れまで解説しますので、ぜひご参考にしてください。

住み慣れた家を安心・安全な環境に

介護保険の給付が受けられる工事って、どんなものかご存知ですか?
給付が受けられる住宅改修の項目としては、⓵手すりの取り付け⓶出入口のドアを引き戸に取り替え⓷畳の床をフローリングに取り替え④和式便器を洋式便器に取り替えなどがあります。保険給付の対象となる工事費は、要介護区分に関係なく一律20万円までで、自己負担1割の方には18万円、2割の方には16万円、3割の方には14万円の補助が出ることになります。また、給付を受けられるのは原則、住民登録地での住宅改修に限られ、支給は基本的に1回限りとされています。

住宅改修に対して介護保険から給付を受けるためには、工事前に役所へ申請をしなくてはなりませんので、担当ケアマネジャー様もしくは当社の担当営業にご相談ください。

ご相談からの流れは・・・

①どのようなことでお困りかを伺い

②どのような工事が必要か、改修業者と一緒にご訪問し現場調査

③現場調査後、御見積書の作成、工事日程などをご相談

④ケアマネジャー様、担当者が書類を作成し役所への申請

⑤改修工事スタート

市区町村により手続きが違う場合がありますが、基本的にはご利用者様が役所へ申請にいく必要はありませんのでご心配ありません!また、詳しいことは営業担当にお尋ねください。

築60年近いお宅にある、段差の大きな和式トイレを使いやすい洋式に!

今回は、上記でご紹介した住宅改修サービスのひとつ、和式便器から洋式便器への取り替えの案件を紹介したいと思います。
昨年10月下旬、私が担当している利用者様のご家族様から相談がありました。自宅のトイレが和式の為、ご高齢のお母様が立ち座りが大変そうで、転倒の危険があるのではないかとの事でした。ご自宅は1964年東京五輪前に建てた家だとおっしゃっていました。実際トイレを拝見させて頂くとトイレ入り口の段差が6cm程度あり、その後便器までの上りが30cm程、また壁には手すりもついておらず、ご高齢で下肢の筋力が低下した利用者様には大変な負担で、安全といえるものではありませんでした。洋式トイレに変えることで、座ったり立ったりする動作が楽になり、体の負担がずいぶん楽になり転倒などを予防できたとの声もよく耳にします。娘様も以前からリフォームを考えていたこともあり、私と同席していたケアマネジャーさんも同意でお母様のために段差を無くし、洋式トイレへの改修を行う運びとなりました。その後、娘様と打ち合わせを行い立ち座りの際、体が支えられる事と動作が楽になることも考え壁にもL字の手すりを取り付けることになりました。

このように住宅改修のプラニングをさせていただくときに私が心がけていることは、今回のご利用者様もですが、長年住み慣れた愛着のある我が家を離れたくないと願うのは誰でも同じではないでしょうか。しかし高齢になり身体機能が低下してくると住環境を整えなければ安全に生活することが難しくなってきます。その中でご利用者様が安全に自宅で暮らせるよう身体状況や家屋の条件に合わせて助言・提案をご利用者様やその家族の方に寄り添えるよう心がけています。

ケアマネジャーさんの協力も頂き、便器の取り替えの給付を受けるため、申請書類の方も役所へ提出し、改修工事も無事終了しました。改修工事中や工事完了後の様子は、また後篇でお届けしたいと思いますので、そちらもぜひご覧ください。

1964年の東京五輪前トイレが2021年東京五輪でどのように改修されたかご期待!

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この記事を書いた人
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冨永大輔
元介護職員(デイケアサービス・老人保健施設)でワーカーとして働いていましたが、福祉用具の活用で利用者様・介助者の方の負担が軽減できる事を感銘し転職。ご利用者様の立場に寄り添い用具を仕立てられるように日々精進して参ります!
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