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#125

福祉用具相談員のお仕事紹介 【介護付き有料老人ホーム編】 

ふくせんのおススメ 冨永大輔  -  2025.12.03

こんにちわ。ライフサポートチームの冨永です。
前回は弊社がどのような在宅や施設、レンタルの形態からご依頼があるのかをお話しさせて頂きました。今回、その中で介護付き有料老人ホームにフォーカスをあて、ご依頼の流れ~事例についてお話しさせて頂ければと思います。
(前提として、介護認定をお受けになっている方でも介護付き有料老人ホームで福祉用具をレンタルする場合、原則として介護保険の利用はできないため、自費でのレンタル・購入となります。)

どのような流れで福祉用具を導入するの?

希望する有料老人ホームに入所が決まったお客様の中には、ご自宅から施設に入所される方だけでなく、入院先の病院からそのまま向かう方もいらっしゃいます。多くのお客様は慣れ親しんだ在宅から施設への入居で色々な思いや不安もあるかと思います。又、ご自宅や病院で福祉用具を使っておられる方もおり、施設へ入居しても慣れ親しんだ用具をできれば使い続けたいというお客様も多くいらっしゃいます。その様なお客様のご要望をお伺いし、福祉用具のラインナップも可能な限り揃え、身体機能に適合する商品を選定できる体制を意識しています。

お会いして初めてわかるお身体の状態

先日、私が担当している施設よりレンタルの依頼が入りました。内容としては、ご夫婦二人暮らしで奥様が転倒され、現在リハビリ病院に入院中で、退院後は前述の施設でお暮しになるとの事でした。施設側の情報としては歩行器があれば自立して移動が出来るとの情報だけでした。その後、施設の相談員と打ち合わせを行い、現在リハビリ病院で使われている歩行器と歩行状態の確認の為、リハビリ病院へ訪問させて頂く事になりました。お伺いした結果、お会いしたご本人もリハビリに意欲的な方で、担当療法士も歩行器があれば屋内・屋外の移動は介助の必要性もないとの事でした。ご本人もリハビリの際に使用している歩行器を気に入られており、足の運びもスムーズ、且つふらつきもなく安定した歩行を行っておられました。

療法士と連携し、本当にご本人に合ったものを比較検討

しかし、療法士の方から軽量タイプの歩行器も一度試してみたいとの相談がありましたので後日お持ちしてリハビリの際、どちらが良いか評価されました。結局、当初リハビリ時に使用していた歩行器が担当の療法士の評価は勿論、ご本人も慣れて歩きやすいとの事で施設で使用する歩行器が決定しました。その後、リハビリ病院退院が決まり前日に施設の方にお伺いし、レンタルか購入かをご家族と話し合いの結果、今後の身体状況の変化とメンテナンスの事も考慮しレンタルにされました。今回の事例のように施設側との情報共有や連携を行う事で、ご本人様の身体状況も把握でき我々としても適切な用具の選定が行え、福祉用具を通じてケアと暮らしをお仕立てが出来たのではないかと感じました。

この記事を書いた人
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冨永大輔
元介護職員(デイケアサービス・老人保健施設)でワーカーとして働いていましたが、福祉用具の活用で利用者様・介助者の方の負担が軽減できる事を感銘し転職。ご利用者様の立場に寄り添い用具を仕立てられるように日々精進して参ります!
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