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アップライド社員が語る!「私にとってのノーリフティングケア」Vol.2
2022.12.01

みなさま、こんにちは!

トランスファーサポートチームの山田です。

社員それぞれの『ノーリフティングケアへの想い』第2弾として、拙筆ながら「新入社員」の私にはノーリフティングケアがどう見えているのか、つづらせて頂きます。

(第1弾の記事はコチラ)

 

安心・安全・快適をお届けしたい!

今年度に入社してから本日まで、たくさんのお客様にお会いし、様々なことを勉強させて頂いております。

おかげさまで、私がお客様にお届けしたいことはなんなのか、輪郭が見え始めた気がしております。

一言で申し上げるなら、利用者様にも介助者様にも安心・安全で快適な環境をお届けしたい。これに尽きると思っております。

先日の栗原の記事「腰痛予防だけではない!介護の新常識『ノーリフティングケア』ってなに?」がお示しした通り、それを実現してくれるのがノーリフティングケアの考え方です。

私たちトランスファーサポートチームは、主にリフトを用いてその環境を作りあげるお手伝いをさせて頂いております。

 

お客様ご自身がリフトを通じて、どう環境を変えていくのか

ところで、私たちがリフトをお持ちした際にお客様に頂くレスポンスからは、本当に色々なことを教えて頂いております。

一つにはお客様ご自身が、普段のケア環境にリフトを導入すると環境がどう変わりそうか、感じて言葉にしてくださるからです。

リフトは、それ自体は只の機器にすぎないと思っております。ですが、お客様がリフトをご自身のケア環境に引きつけて考えてくださることで、途端に環境を大きく変えうる力を持った福祉用具になります。

また、お客様によってケアの環境は異なりますから、リフトが実際にどう環境変化をもたらすかもさまざまに違うと思います。

つまり、私たちがただリフトをお持ちするだけでは、安全で快適なノーリフティングケア環境は作り上げられません。

リフトを一手段として、皆様と一緒によりよい未来を考えていくことが、私たちの仕事がお届けできることだと思っております。

 

あるお客様との出会い

私がこのことを強く感じたきっかけの一つは、とあるお客様にお会いした時のことでした。

在宅で旦那様のケアをされているご夫婦で、ベッドと車椅子間の移乗にリフトを導入されていました。

リフト導入当初のことは私は存じ上げなかったのですが、入院されていた旦那様が退院される数日前に、急遽導入することにされたそうです。

ドタバタで始まったリフト生活だそうですが、今やリフトにもすっかり慣れられていて、生活に密着した機器としてお使いになっています。

 

実際に、弊社のインストラクターがお手伝いさせて頂きながら、お二人が様々な工夫でリフトをご自分の生活にフィットさせておられるのを拝見しました。

例えばリフトを使用する際には、ご主人がご自分でリモコン操作をなさったり、リフト位置の微調整をなさったりして、お二人が協力して負担や作業数を減らす工夫をされていました。

あるいは、ご主人が少しだけお尻を浮かせられるので、移乗後の着座が微妙に納得いかない時は、お二人でタイミングを合わせて膝を押し込み、なるべく肌を擦らない座り直しを実現なさっていました。

「うまくタイミングが合うと気持ちいい(笑)」
と旦那様。日常に根差した道具は、日々の生活の楽しみにもなりうるのだと気づかされました。

また、お互いの移乗のストレスが減ったことで、何もない時でも気軽に車椅子に座って時間を過ごすことができるようになったそうです。

旦那様は、
「もしリフトを使ってなかったら、(奥様に抱えてもらうことが)負担をかけるなあと思って、車いすに乗り降りする回数は減っていたと思う」
とも仰っていました。

 

このように、安心・安全で快適な環境の為に道具や考え方を整えていくという、前向きで美しい営みを実際にお二人のお宅で拝見させていただきました。

この営みこそが、ノーリフティングケアで実現させたいことの一つだと思っております。

是非私もお客様と一丸となって、ノーリフティングケアを通じた環境づくりに取り組みたい! という思いです。

今後とも何卒、よろしくお願いいたします!

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ノーリフティングケア
この記事を書いた人 山田連
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2022年3月にアップライドへ入社。新卒者のフレッシュさを武器に日々成長中!
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