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介護士だった僕がリフト営業マンに転身したワケ  
2021.6.08

こんにちは、休日は愛犬の散歩を楽しんでいるアップライドマガジン編集部石塚晃子です。

今回からスタートします社員インタビュー第1弾として2020年4月に入社しましたトランスファーチーム営業の山下 奨に入社から1年を振り返りかえってもらいました。
人懐っこい笑顔が印象的な山下は、特別養護老人ホームの介護職を務めるうちに「介護リフトをもっと広めたい!」との思いが芽生えて、転職を決意したという経歴の持ち主。介護リフトがそこまで山下を惹きつけた理由は?熱い思いをみなさんにお伝えしたいため、前篇・後篇にわけてご紹介させていただきます。

腰痛コルセットが介護職員の勲章?そんな世界をリフトで変えたい。


介護職からリフトの営業に転職しようと思ったきっかけは?

アップライドに入社する前は10年ほど特別養護老人ホームで介護士として勤務していました。
私が働いていた施設には介護リフトなど福祉機器を積極的に取り入れており、働きやすい職場環境でした。
でも、7~8年目の頃に他の介護施設に行く機会がありその施設の職場環境に驚かされました。
私が働いていた施設とは違い、手動で高さやリクライニングを調整するベッドを使い、介護リフト等の移乗機器を使わずに人力で抱え上げる介助をしていたんです。その環境を見て、私は「同じ地域の施設でも環境がここまで違うんだ。」と衝撃を受けました。
また、職員さんに「リクライニング車椅子をつかっている利用者さんの移乗ってどのようにしていますか?」と聞くと普通に「抱えています!」と返事がもどってきて驚きました。その時、自分が働いている施設は介護用リフトなど移乗環境が整っているが、他の施設などまだまだ整っていない所が多いのだなと、思いました。

人力移乗介助が当たり前、という現場はまだまだ多いですね。

ベッドや車椅子が当たり前に使われるようになっている介護現場ですが、移乗になるとまだまだ職員自身が身体を張ってなんぼという現状があるのかなぁと思いました。腰のコルセットがチャンピオンベルト、勲章のような状態はまだまだありますが、リフトなど機械や福祉用具を使うことは介護の技術や質の向上の一つだなと思いますね。自分の働く施設は環境も整って働きやすかったし、移乗環境を整えることで一緒に働いている職員から「使って良かった」と話を聞き、リフトを広めたいと強く思いました。自分が知っている一部の施設だけではなく、東京じゅう、関東じゅう、もっと広く大きく日本じゅうに働きやすい環境づくりを広めたい、貢献したいという思いが大きなきっかけです。

かくいう自分も、導入前は「アンチ・リフト派」だった。


介護リフトが働く環境を変えるという実感は、介護士時代からの思いだったのですか?

実は私自身も施設から「リフトを導入します」と言われ、リフト推進チームの一員に任命された時は、正直言って気が進みませんでした。機械を使った介助はめんどくさい、時間がかかる、新しい機械を入れてもどうせみんな使わなくなるとネガティブに思っていたからです。このようなネガティブ意見は私自身だけでなく周りも同感で、自分は反抗的にリフトを使わない時期もありました(苦笑)

アンチ・リフト派だった山下さんがリフトのとりこになったわけは?

介護リフトは職員の腰痛予防だとよく言われていますが、私がリフトのとりこになったきっかけは自分自身の身体への負担軽減ではなく、利用者の身体状態の変化が見られたことです。
特に印象に残っているお二人の事例ですが…
肘が伸びきったままになっていて、衣類の着脱や移乗に苦労していた利用者さんが、リフトを使って移乗するようになった約2か月後のことです。ベッドからストレッチャーへ移乗した際に、普段は身体の側面に落ちたままになっている腕が、肘を少し曲げた状態で腹部の上に乗っていました。自分は利用者さんが骨折したかとあせりましたが、作業療法士の方から「これはリフトを使い続けたことで身体の緊張がほぐれ曲がるようになった」と説明を受けました。

もうおひとりは施設に入所した時は身体を突っ張らせるような動きが多く、車椅子に座らせることが難しい方でした。その利用者さんがリフトを使用し約1か月後、身体を突っ張らせるような動きがなくなり、車椅子に座る姿勢が安定するようになりました。
その時、「リフトは介護される側の利用者さんにもたくさんいい所があるんだなと」気づくことでき、とりこになりました。

リフトは介護する側だけでなく、介護される側の身体にもメリットがあるんですね。

はい、リフト推進チームのメンバーになった時、自分は反発しましたがその時は自分を主体に考えていました。自分には必要ない、身体が大丈夫であれば機械を使う事が面倒くさいという思いが先でした。しかし、利用者さんを主体に考えた時、リフトを使うことで身体の状態が良くなっていくのを見て、リフトがあって良かったなと思うようになりました。また、それまではスピードを重視して介助の仕事が早く終われば良かったと思ったところがありました。それも今思えば自己満足だなと思います。

目先のスピードを優先して、大切なものを見失っていると気づいた。


どういうところが自己満足だと思ったんですか?

日々の介助業務は一瞬ですが、業務を1日、1ヶ月、1年と長く見た時、自分たちの動作の速さだけを求める介助は違うと思ったんです。
たとえば、ベッドで寝ている人を車椅子に移乗する時、リフトの操作に慣れていないと5~10分かかると思いますが、人の手で強引にやろうと思えば1分かからないと思います。しかしリフトを使った5分を惜しんでしまい、人力で強引に行ってしまうことで、例えば怪我させてしまうなどもっと時間がかかることにつながるかも知れない。そうなると、利用者さんも介護スタッフも、身体だけでなく心も痛めてしまうと思います。また、人の手で強引に移乗することで利用者さんの身体が緊張してしまい、介助も時間がかかってしまうということ考えると、ゆっくり介助することでメリットがあるな…と。リフトを使ってゆっくりと身体に緊張が入り入らないように移乗することによって、ご飯がしっかり飲み込める、排せつや入浴時も身体に力が入らず、衣服も着脱しやすくなるし、排泄介助もしやすくなるんですよ。

アップライドのブランドコンセプトにぴったりな事例やリフトの魅力をお話しいただきましたが、求職中たくさんある福祉用具の会社からアップライド株式会社に入社を決めた理由は?

転職を決心してからは、介護士の経験や「リフトの良さを伝えたい」という夢を生かせる道を、と思い、福祉用具業界の求職を探していました。そしてある転職サイトで有限会社オオタ商会(旧:アップライド株式会社)が社員を募集していることを知りました。
そこでサイトからエントリーしてみると、宇吹社長から「是非、お逢いしたい!」と熱い内容のメッセージを頂きました。実はその時、他社様からも面接の約束を頂いていましたが、社長からのメッセージで自分の心は「オオタ商会で働きたい!この会社で自分の夢を現実にしたい」と決まったんです。

山下が入社するまでのいきさつ、お読みになっていかがだったでしょうか。
後篇は入社後の1年を振り返りうれしかったことや苦労したことなどをご紹介します。
どうぞお楽しみに!

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この記事を書いた人 石塚晃子
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知人が運営するデイサービスで事務や見守りなどボランティアとしてお手伝いしていた事がきっかけで2019年11月、有限会社オオタ商会へ転職。プライベートは愛犬(キャバリア オス)のおやつを手作りしてあげる程溺愛しています。
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