トランスファーサポートチーム設計担当の宮本です。もの作りが好きで休日は自宅の家具をDIYしています。
最近では犬小屋兼折り畳みカウンターを製作しました。
設計と言ってもリフトの本体機械を設計しているわけではなく、設置場所に合わせてリフトの配置(プランニング)や取り付け方を考え図面をかき、製作の寸法を決めています。
新築、改築、賃貸、持ち家、木造、RC。照明・エアコン・梁のでっぱり。。。予算、使用する方の状態、搬入、組立の都合などなど、意外と考えることは多いです。
※現地調査の詳細は朝日の記事をご覧ください!※
ここで差がつく!納得のいくリフト設置は「現地調査」から。
生活動線を邪魔せず、リフトの効果を最大限引き出すために
私は大学→専門学校(建築)→設計事務所→その後ずっと建築系の仕事をしてきました。リフトを建築物に取り付ける際には建築的な知識が必要で、今までの経験がそのまま役に立つのですが、リフトのプランニングに関してはそうはいきませんでした。住宅のプランニングは、今までの施工例や、自らの家事子育て経験で考えレイアウト提案することができましたが、それまで私と全く関わりのなかった”天井走行リフト”というものはなかなか特殊で、実際の施設や一般のご自宅等での介護の経験もなく、現場の事情など全く理解していない私が行うのは難しいことでした。
悩みながらも、私はいつもとりあえず設置可能なかたちを図面に描くところから始めます。数パターン描くこともあります。そして本当に使う方の要望がかなえられ最も効果的なリフトにするために、リフトの専門知識を持った弊社の営業メンバーの助言を頼りに打合せを重ね1つのプランを完成させていきます。
時々、現場調査で営業メンバーに同行することがありますが、私がただひたすら寸法を測り、写真を撮っているその横で、施設長さんや施設スタッフさんと弊社の営業メンバーの熱いやり取りがきこえてきます。
時には現場条件が厳しく、寸法を測りスケッチをかきながら、「この現場天井低いし、障害物多いし、リフト設置難しいかな?」なんてひとり心の中でつぶやいていると、「じゃあこうしましょう!」なんて提案をしていて。。。なるほどー さすが! と思うことが結構あります。
そんな中でも前職のプランニング経験を生かせるところは、普段の生活動線をなるべく邪魔しないように。。。という考え方です。
ドアの開閉、物の出し入れ、人の通り道、リフトの支柱が邪魔してストレスにならないようにと心がけています。でも実際は構造上の都合や組立に必要なスペース確保などで思うようにいかないことも多いです。
どうしてもの場合は設置担当者にお願いして、「ここ、設置めちゃくちゃ大変になるけどいい?」と前振りしてギリギリ寸法にチャレンジすることもあります。
設置が難しい?!そんな時でもあきらめない
また、納め方をいろいろ工夫することで、コストが抑えられたり、特注金物を作ることで設置不可能が可能になったりします。
冒頭のDIYでもそうなんですが、”これどうやって納めよう”みたいなことを考えるのが嫌いではないのかもしれません。今までも困難な現場に向き合い、色々な方に知恵を借りながら一つ一つ解決して設置してきました。
納まらない・・・と壁にぶち当たった時にあきらめず、安全を確保することを第一に考えながら、設置できない現場が無いよう、頑張っていきたいと思います。