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腰痛リスクの見える化がさらに進化!マルポスメジャー2を使ってみた

こんにちは。アップライドの朝日です。
皆さま、「マルポスメジャー2」がリリースされたことをご存知でしょうか??
ご存知の方もそうでない方もいらっしゃると思いますが、当社で最も「マルポスメジャー2」を使用している私が、皆さまへその体験談をお伝えしようと思います。

そもそも「マルポスメジャー」って何??

「マルポスメジャー」について初めてご覧頂く方もいらっしゃると思いますので、簡単にマルポスメジャーの説明をさせて頂きます。
介護業界では、働く職員の腰痛が大きな問題になっています。腰痛の要因として、腰にかかる負荷と不良姿勢があげられます。
重いものを持てば腰痛になるということはイメージしやすいですが、何も持っていなくても腰を曲げたり捻ったりする不良姿勢の回数が多かったり時間が長いと腰痛の原因になります。
そこで、介護業務中にどのくらい不良姿勢になっているかを計測し、回数や時間をグラフで可視化するシステムがマルポスメジャーです。

マルポスメジャー2になって何が変わったの?

従来のマルポスメジャーは、計測したデータをマイクロSDに保存していたので、データを回収する際にマルポスメジャーからマイクロSDカードを取り出し、それをパソコンに入れてデータを取り込むという手間が必要でした。
その点、マルポスメジャー2は計測データが直接クラウドへ送られるシステムになったので誰でも簡単に計測ができるようになり、すぐにパソコンで計測したデータを確認できるようになったことが最も変わった点です。

実際にマルポスメジャー2を使ってみて

使いやすくなった点は確かに良かったと感じています。
しかし、利便性の向上以上に私にとって嬉しいのは、マルポスメジャー2を使用して、腰痛予防のためにまずは計測したいというご施設が大幅に増えたことです。
つまり、科学的に課題を解決するためのデータを取り、その上で対策するというご施設が増えたということです。

マルポスメジャー2を使って様々なご施設の計測を実施してみましたが、多くの不良姿勢が見られた場面は入浴介助、居室での移乗、おむつ交換という結果でした。
不良姿勢の回数もノーリフティングケアの取り組みを以前から実施している施設と、まだ未実施の施設では、大幅に違う結果が出ます。
例えば、同じリフトを使った介助でもスリングシートの敷き込みの際に介助姿勢が悪いと不良姿勢の回数は減らない結果になりますが、ノーリフティングケアが定着している施設は介助姿勢のトレーニングも徹底されており、不良姿勢の回数が大幅に減る結果となります。
計測の結果をご覧になったスタッフの皆様からは様々な感想を頂きます。ノーリフティングケアをこれから始める施設のスタッフ様は、1日に2000回以上もの不良姿勢をとっている方も多く、最初はびっくりされる方がほとんどです。ですが、この計測結果は一つの指標として活用できるので、今後ノーリフティングケアを取り組んだ後に再計測をすることで、ビフォーとアフターの結果比較ができることに、皆様から評価を頂いています。

私たちは無理な介助は、介護する側の体だけでなく、ご利用者様にも負担を与え重度化する要因だと考えています。
その要因を少しでも減らすためにマルポスメジャー2とリフトを通じて、働きやすい環境作りのサポートをしていきます。

是非、マルポスメジャー2を使ってみてください。

M.I.S
ノーリフティングケア
この記事を書いた人
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朝日 信一郎
介護リフトの可能性に魅せられ10数年。スタッフのコーチングから現場仕事まで日々奔走中。シャイですが情熱は人一倍。
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