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経営ビジョンは社員とつくる!会社の「ボトムライン」づくりの実践
2021.7.09

皆さま、こんにちは!代表の宇吹博志です。

アップライドマガジンをご覧いただき、ありがとうございます。

今回の社長コラムは、組織のあり方の一つである「ボトムアップ」について書かせていただきます。

組織で方向性やものごとを決め実行していくスタイルには、トップダウンとボトムアップに大別できると言われています。私は、当社がボトムアップで行動出来ることを目指しています。トップダウンで方針を決めることが皆無とはいいませんが、なぜ、私がボトムアップを目指し、その考えをどう実践してきたかを書かせていただきます。

ブランディング活動での一コマ

アップライドマガジン編集部の石塚が「オオタ商会」から「アップライド」へ。リブランディングの舞台裏で書いているように、ブランディングの再構築プロジェクトは、役員主導で行うのではなく、社内からメンバーを募りました。そして、リブランディング活動の具体的な活動、ブランド名の確定やホームページ制作、そして社名変更に伴う様々な業務についてもその多くはメンバー中心の活動としておりました。私が行ったのは、議論の熱中のあまり結論が出ない時に方向性を示すこと、お金がかかることの決裁、定款変更や社名変更の臨時株主総会の開催という代表が行うべきことに絞っておりました。

予算づくりと事業別チームリーダー

当社では、事業別にトランスファーサポート(介護リフト販売・レンタル事業)チームとライフサポート(福祉用具貸与・販売、住宅改修事業)チーム、そしてマネジメントサポートチームの3チームで構成されています。前者2つのチームにはリーダーを置き、リーダー自らが方針と予算を考え、実行することとしております。

ただし、これが出来るまでには約1年半かかりました。

私が当社に入った当初、まず課題として浮上したのが、「3年先を見越した中期経営計画がない」ことでした。しかし中期計画の作成は一足飛びにはできません。まずは売上目標を立て、入るお金と出ていくお金を試算する「予算づくり」とその実行が必要です。そこで、常勤取締役と初めに議論したのが「予算をどうつくるか」でした。私は「予算をつくる方法は二つある。トップダウンでつくるか、時間は大変かかるが社員がつくっていくかだ。」と説明し、結果、社員と取り組むボトムアップ型の予算づくりを選択しました。

そして、この予算づくりプロジェクトの意義を全体会議で説明し、プロジェクトメンバーを募ったところ、自ら手をあげた4人が集まりました。今は彼らがチームリーダーとなっています。

予算は無味乾燥な数字のように見えるかもしれませんが、この数字には意思が入っています。当社はお客様にどんな価値を提供して喜んでいただくのか。その対価をいかにして会社の維持・成長に生かすのか。これらの「経営ビジョン」を数字で表したものが予算と思っています。

このプロジェクトのミーティング開始にあたり、私は「全部本音で話していこう」と切り出しました。最初は現状の会社のあり方に対する不満の声が続き、肝心の予算の話にまでなかなか辿りつけなかったのが実際のところでした。わだかまりがようやく解けたところで、改めて私からこの「予算」の意義を説明し、会社の方向性の議論が始まりました。そこまで来ると、私の役割は、ミーティング時のお茶とお菓子を用意すること程度でした。ただし、数字が出来始めてくると納得いくまで宿題を出し続けましたが(笑)。

リブランディングの活動は短期集中で怒涛のように社名変更まで行い、そしてブランディング活動の継続となりました。予算づくりとチームリーダーの取り組みは将来をみた中期的なもので、具体的な成果はこれからかもしれません。チームリーダーがつくった予算が実際に実行され、成果を伴ってくると、当社のボトムアップが一つの形になるのではないでしょうか。とても期待しています。

私が思うボトムアップ

ボトムアップは英語ではbottom up と書き、直訳すると底(bottom)から上がる(up)となります。私はここで述べてきたボトムアップのボトムは底という意味で使っていません。

これまでのマガジンでもご紹介させていただきましたが、私は趣味で(なかなか上達しない)サックスを吹いています。音楽の世界では、ボトムラインという大事なセクションがあります。ジャズのルーツの一つと言われているマーチングバンドではチューバ、ジャズをはじめ多くのバンドではベースのことをボトムラインと呼んでいます。ベースは、ドラムと一緒に音楽のリズム的基盤をつくり、全ての楽器を結びつける楽器でもあります。バンドにはなくてはならない楽器です。

「ボトムアップ」は、企業では、現場が自ら提案等を考え、それを上層部へあげ、上層部が承認するという意思決定と活動のことを指していることが多いと思います。もちろん、この説明が間違っているのではありませんが、私はこの説明に、ボトムラインのように基盤づくりと全ての社員を結びつけることを加えたいと思っています。

ボトムラインの機能が向上(アップ)して、お客様に最適な仕事をご提供できる会社を目指していきたいと思っています。

「UPRIDEのUPはボトムアップのアップ!」でもあるのです。

 

※記事掲載用にマスクを外して撮影しております※

 

 

 

 

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この記事を書いた人 宇吹博志
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2019 年3 月に医療介護ベッドのメーカーを退職し、同年4 月に当社の代表取締役となる。前職中から新規事業の立ち上げの縁が多く、Cool and Soul、冷静に事業計画を作りつつ、一方では熱き思いをもつことがモットー。「50 の手習い」で始めたアルトサックスの演奏が上達せず、悩みの種。
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