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【元介護士が伝えます!】導入事例/遂にSOELシリーズが施設にやってきた!CX-Line編
2022.8.25

みなさん、こんにちは。
トランスファーサポートチームの山下です。

突然ですが、みなさんは晴男(女)、雨男(女)のどちらでしょうか。
私は自他共に認める雨男です。
2020年に入社後、リフトを設置しに行くと雨が降ることが多いです。(しかもゲリラ豪雨級の大雨を降らせたことも…)
設置に同行してもらっている社員の方にも申し訳ないので、いつか雨男から脱却したいと思っています。
もし「脱・雨男」の方法を知っている方がいらっしゃったら教えてください。

さて、今回は弊社が販売する、新しい介護リフト、SOELシリーズのCX-Lineの導入事例(施設編)についてお話させていただきたいと思います。
もちろん今回も雨は降りました。(幸いにもお昼休憩の時だけでしたが…)
今回の事例は弊社が施設様へ最初にSOELシリーズを設置した事例となります。
ぜひ最後までご一読いただければと思います。

 

誰もが安心して使うことができる介護リフト「SOELシリーズ」

まずは今回設置した、SOEL CX-Line(天井走行式リフト/線移動タイプ)の特徴、機能について簡単にご説明します。
CX-Lineは設置する環境のサイズに合わせて加工して設置することが出来ます。(レールの長さを約2~4メートル、高さは最大約2.3メートル)これは同じ天井走行式リフトのCX-Cross(面移動タイプ)も同様の特徴です。
上記の特徴により、介護動線や家具に干渉しないように設置することが可能です。
吊り上げる機器本体については音声アラート機能があり、バッテリー残量や現在の機器の状態、無荷重状態や斜め吊りに対しての注意喚起を音声で知らせてくれる機能があります、更に本体とリモコンそれぞれに操作ボタンが付いており、万が一リモコンが断線等で故障しても本体で操作が可能となっています。また、防湿・防滴機能も兼ね備えており、浴室内でも使用できます。
吊り上げ荷重も最大200㎏で、上記の機能も併せて、介助者はもちろん、利用者様も安心して使える介護リフトとなっています。

 

浴室にも設置できるSOEL CX-Line

今回、SOEL CX-Lineを設置させていただいたのは、東京都八王子市にある、社会福祉法人清明会特別養護老人ホーム清明園様(以下、清明園様)の浴室内です。
主な使用方法は車椅子、入浴用ストレッチャーと着替え等を行うストレッチャー間の移乗となります。
浴室で使用するにあたり、浴室内の水がたまらないように設けられている傾斜(水勾配)でも介護リフトを水平に設置できるよう、床に接する箇所にはアジャスターという部品を取り付け、調整可能にしました。
また、CX本体には前述の機能(防湿・防滴機能)があるので、浴室でも問題なく使用することが出来ます。
今回の設置に至るまで、清明園様では機器の選定から設置後すぐに介護スタッフが活用できるような準備にいたるまで、様々な取組をされていましたので、ご紹介させていただきたいと思います。

 

導入のきっかけは移転新築

清明園様と弊社の出会いは約1年半前の2月、都内のとある福祉機器販売店から介護リフトについての相談とデモの依頼がきっかけでした。
翌々年度に移転新築が決まっていた清明園様は、ご利用者様と現場スタッフの負担軽減のために移転先では様々な福祉用具の導入を検討されていました。その中の一つに介護リフトがありました。
また、従来型多床室から全個室ユニット型に変わるということもあり、現場のニーズから、当初は床走行式リフトの導入を検討されていました。
ですが、デモの際に初めて床走行式リフトに触れた職員さんの間には、人が乗っている状態での機器の操作に戸惑っている様子がありました。そこで私は、天井走行式リフトとの違いを説明し、比較的介護リフトの効果が伝わりやすい天井走行式リフトのデモも行いました。
天井走行式リフトをデモすると、前回とは打って変わり、介護スタッフから「全然重くない」「操作が楽」等のポジティブな感想が聞かれ、表情も明るくなっているように感じました。
一緒に同席した理学療法士の方も「このほう(天井走行式リフト)が使いやすいかもしれない。(導入について)考えてみます。」と…

 

スムーズな導入に向け、介護リフトに慣れる期間を設ける

後日、販売店から施設から介護リフト導入について、相談があると聞き、伺いました。
介護リフトの導入は介護スタッフの意見等も含めて、前向きに考えている。また、移転先がオープンするまで1年以上期間があり、オープン後スムーズに使用できるようにしたい。けれど、機器の選定もある程度慎重に行いたい。というお話でした。
そこで弊社は施設の導入方法として、販売だけでなくレンタルという選択肢もあることを伝え、移転するまでの現在の施設内で介護リフトに慣れる期間を設けて、使っていく中で機器の設置箇所や機種の選定をしてみてはどうかとご提案しました。
結果として、工具がなくても居室間の移動が可能な天井走行式リフトを1年間レンタルし、介護リフトに慣れる期間を設けながら、移転先で最適な機器の選定をしていくことになりました。
当時、コロナウィルス対策で施設内には立ち入りが出来なかったため、機器の引き渡しや取扱説明等は施設玄関や渡り廊下で行っていました。

 

目的、環境に応じた介護リフトを選定

レンタル開始から約半年後、介護リフトの使用状況を伺ったところ、介護スタッフは問題なく使用出来ているとお話を伺えました。また、天井走行式リフトは使い方がシンプルで非常に使い勝手が良いとも話されていました。
ですが、移転後の機器については使い勝手だけでなく、費用面も含めて考えていく必要があるので、まだ悩んでいるとのことでした。
そこから約半年後の年度末、紹介していただいた福祉機器販売店から連絡があり、機器については居室には床走行式リフト(他社製品)、浴室に天井走行式リフトを導入する方向と伺いました。
結果としては浴室の設置にだけ関わることになりましたが、今回は導入以前に介護リフトをレンタルしたことで、実際に使用する介護スタッフが介護リフトの使用に慣れ、介護リフトの効果を知ったことから施設にとって適切な機器の選定、導入に繋げることが出来たと個人的には思いました。

 

音声アナウンス機能は素晴らしい!!

機器の選定が決まり、設置箇所の現調、加工を経て、2022年6月に無事設置しました。

設置後、ご担当者へ機能説明、取扱説明を行い、感想を伺うと
「音声で教えてくれるのはいいですね!今借りているリフトだと荷重がかかっていない時に止まって、けっこう焦っている人たちいたんですよ。バッテリー残量も含め、見るだけでなく、音声で教えてくれるのはとても助かります。」
と音声アナウンス機能に絶賛の声が聞かれました。
やはりSOEL CXは介助者側にとって、安心して使える機能を備えているなと改めて感じました。介助者が安心して使うことで、結果として利用者様の安心にも繋がっていくと思います。

 

実機を確認したい方は是非H.C.R.にご来場下さい

 今回ご紹介したSOEL CXの製造・販売元である日本ケアリフトサービス株式会社は10月5日~7日に開催される「第49回国際福祉機器展 H.C.R.2022」に出展します。(会場は東京ビッグサイト 東展示ホール)
弊社(アップライド株式会社)は日本ケアリフトサービス株式会社の販売代理店でもあります。
SOEL CXの実機も展示予定ですので、ご来場された方は足をお運び頂けると幸いです。
また、ご来場できなくても相談等がありましたら、ご気軽に弊社までお問い合わせいただければと思います。

 

おまけ

今回、清明園でリフト設置した様子を動画で撮影しました。
が、器材の充電切れにより、最後まで撮影できませんでした…(泣)

このような感じで弊社はリフトを設置しています。
ぜひご覧ください。
【天井走行式リフト】SOEL CX-Line 浴室仕様 設置事例のご紹介!【タイムラプス】

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この記事を書いた人 山下奨
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元介護士。最初は「No!リフト」派だったのが、次第にリフトの魅力に引き込まれ、「リフトを世の中に広めたい」と一念発起し、営業職へと転職。
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