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第1回ソエルコミュニティ ラウンドテーブルレポート

こんにちは。アップライドの朝日です。
アップライドマガジンの閲覧数も少しずつ増えてきており、ご覧になって頂いている方々には大変感謝しております。

みんなで話そう! 明日から介護現場で取り組めるケア

さて去る4月26日に、初のソエルコミュニティーラウンドテーブル、日本語で言いますと「座談会」を開催しました。
ソエルコミュニティーは、私達の製品をご利用頂いているご施設様同士を結び、ノーリフティングケアについて情報交換や共同学習を行うためのコミュニティーです。
昨年、東京にて第2回目のソエルコミュニティミーティングを開催し、その結果ご参加されたご施設様同士でのコミュニケーションも少しずつ行われるようになりました。
その一例として千葉から青森の施設へ見学に行かれた参加者もいるほどです。すごいですねー(笑)

そこで、第1、2回目に参加されたご施設様同士の繋がりや、各施設が実施しているノーリフティングケアに関する良い事例の情報交換をさらに加速するために何かできることはないか?と検討した結果、WEBでの座談会を開催する運びになった訳です。
座談会には北は青森、南は福岡までの回復期リハ病院、特養、老健、有料老人ホームという様々なご施設が11施設も参加されました!!
当初は3~4施設かな?なんて思っていたのでびっくりです。
今回はその座談会(ソエルコミュニティラウンドテーブル)での内容を皆さまに共有したいと思います。

施設で取り決めている移乗方法ってありますか???

ノーリフティングケアを実施する中で移乗の課題を解決する必要がありますが、様々な移乗用の福祉用具がある中で、利用者ごとにどのような移乗方法をとれば良いのか?という疑問を持った方も多いのではないでしょうか。
もし、これからノーリフティングケアを始めたいというご施設には、この座談会で最初のテーマになった「施設で取り決めている移乗方法ってありますか?」という質問に対して、各施設にご回答頂いた内容は非常に参考になると思います。

ご回答内容
1 安全を最優先にしている。
無理に立たせる移乗動作を自立支援と考えるのではなく、安全にリフトを使用して車いすに移乗し、適切な座位で過ごしてもらう方が自立支援に繋がっている。
そこで、適切な座位をとってもらうためにリフトのスリングシートを正しい位置で装着すること(スリングシートが適切に装着できていないと車いすに乗せた時に不良な姿勢になるため)に力をいれている。(特別養護老人ホーム)

2 安全を優先しながら、立位がとれる方、端座位がとれる方、端座位がとれない方の3パターンで移乗方法を決めており、この方法を新人が入職した段階で研修を実施している。(回復期リハビリテーション病院)

3 安全な移乗を行うために介助量が20kg以内という指標を決めて使用する福祉用具と移乗方法を決定している。(老人保健施設)

などなど他にも多くの貴重なご意見を頂きましたが、回復期リハ、老健、特養とサービス、内容が違う施設でも共通して安全を優先しているという内容でした。
このテーマの中で、ある特養の参加者から「無理な移乗動作は転倒のリスクが高く利用者へ強い力を与えることになり、利用者の筋緊張を高めて笑顔が消える。リフトを利用するようになって、利用者が笑顔を見せるようになり、現場スタッフが喜びを感じて一気にノーリフティングケアが浸透してきている。」といった素敵な事例も聞くことができました。

初の座談会を開催してみて

今回の座談会は、地域もサービスも異なるノーリフティングケアを実践しているご施設同士での情報交換会となり、どの施設も「安全な移乗」を優先し、そのための具体的方策をお持ちであることが分かりました。
当たり前と思うかもしれませんが、実際には「利用者にも介助者にも安全な移乗方法を検討して、みんなで実践する」ことがなかなか出来ずに困っているご施設も多くあります。
そもそも施設様で働くスタッフさんは、移乗用の福祉用具に関する知識や、介護スキル、年齢、体力もさまざまであり、その差が移乗介助に感じる負担のバラつき、ひいてはノーリフティングケアに対する意識の差にもつながっています。
「自分は腕力があるから機械に頼らなくても大丈夫」と過信したり、「リフトは扱いが難しくて面倒」と苦手意識を持ってしまったり、「人の手による介護が一番!」という思い込みがあったり。
そのため、ノーリフティングケアを推進するリーダー役になったスタッフさんにとっては、まずその意識の差を埋めることに苦労されているようです。

そんな苦労を解決して1日でも早くノーリフティングケアを定着して頂くための情報交換の場としてソエルコミュニティがあります。メーカーからの情報発信だけでは得られない生の現場の声を聞ける場所ってすごい貴重だなーってあらためて感じた座談会でした。

次回の座談会は、これからノーリフティングケアを実施するご施設にもご参加頂き、実践されているご施設と貴重な情報交換ができる座談会を開催したいと考えています。
次回座談会も検討しますが、その前に第3回 ソエルコミュニティミーティングが6月28日に開催されますので、そちらにも是非ご参加ください!!
夜は楽しい懇親会もありますよー!

ソエル
ノーリフティングケア
この記事を書いた人
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朝日 信一郎
介護リフトの可能性に魅せられ10数年。スタッフのコーチングから現場仕事まで日々奔走中。シャイですが情熱は人一倍。
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