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SOELユーザー会(COMMUNITY)発会、コンセプトは「ユーザー同士を結ぶ」こと
2023.6.13

皆さま、こんにちは!
代表の宇吹博志です。
このコラムでは、関連会社の日本ケアリフトサービス株式会社(JCLS)が立ち上げる「SOEL ユーザー会」(COMMUNITY)をご紹介したいと思います。
(「SOEL」はJCLSがご提供している介護リフトのブランド名です。)
「SOELユーザー会」の発案には私自身も加わっておりましたので、発会への思いをお伝えできればと思っています。

〇 「ノーリフティングケア」は機器導入だけでは達成できず

これまでのアップライドマガジンでもお伝えしてきましたが、例えば、厚生労働省労働政策審議会が公表した「第14次労働災害防止計画」に「介護職員の身体の負担軽減のための介護技術(ノーリフトケア)等の腰痛の予防対策の普及を図る」が記載されたように、これまで以上にノーリフティングケアが多くの場面で注目されてきています。そして、介護施設を中心としたお客様から弊社へのお問い合わせは、以前なら「介護リフトはいくらするのか。どのような種類があるのか」といった価格や製品のお問い合わせに関するものが大多数でしたが、最近では「導入している介護施設では、どのように導入し定着しているのか」という内容のものが増えていると実感しています。行政の動きに加え、介護現場でも「ノーリフティングケア」に対する注目度や関心が確実に高まってきているのではないでしょうか。
この「導入・定着」にむけて、弊社では、職場に潜む腰痛等のリスクや課題を科学的に見える化する「ハジメの一歩」、介護リフトが介護現場でお役立ちできることをご体験いただく3ヶ月間のトライアルサービス「サザンカ」をご提供し、介護リフトのご検討をされている介護施設様からご好評をいただいています。
しかし、この「ハジメの一歩」や「サザンカ」は民間企業である弊社がご提供しているものであり、介護リフトの導入が中心とならざるを得ないサービスです。一方、介護リフトは導入後の「定着」が重要であることは、ノーリフティングケアを考える介護施設様ならご承知のことと思います。この「定着」には、定期的に腰痛リスクを見える化する弊社のサービスをご利用いただくことも一つかもしれませんが、毎日の日常業務がある中でどうやって定着を図っていくかということは、業務や体制を分かり合っている介護施設様同士で知見等を共有し高めていっていただくことも解決策ではないかと思い当たりました。

〇 「SOELユーザー会」は事例発表に留まらない

医療機器や医療・介護システムを提供している企業では、「ユーザー会」をつくっている企業が多数あります。このような「ユーザー会」では製品やサービスに関する情報や知識を共有することを目的として、効果があった事例の発表を行っている会が多数を占めている印象があります。
「SOELユーザー会」は前述のように「定着」を目的にSOELという介護リフトを使っているユーザー(介護施設)様がつながる場として、実際の導入体験談や導入事例を発表しそれを聞くという活動からスタートし、近い将来にはユーザー同士による「協働学習システム」やSOEL製品導入予定施設様の視察・学習の受け入れ等を実践できる場に発展することを考えています。具体的な活動内容は、ユーザー会会員の皆様のご意見をお聞きし構築していきます。また、製品やサービスの開発・改善のために、ユーザー会の場で、直接メーカーであるJCLSがユーザー会の皆様からご要望をお聞きし、そのご意見から開発した製品やサービスのご評価をしていただく場も必要になっていくと考えています。
SOELユーザー会は、「ユーザー同士を結ぶ」をコンセプトとして、私たちJCLSグループはユーザー会の活動を行う場所づくりとサポートをしていき、多くの介護施設様において「ノーリフティングケア」の浸透・定着が進んでいく、そのような会になることを願っています。

〇 「SOELユーザー会」は「COMMUNITY」として動き始めます

「SOELユーザー会」は上記のように、「ノーリフティングケア」の浸透・定着を志す介護施設様等の結びつきの場であり、必ずしもJCLSのSOEL製品をご使用中の介護施設様に限らず、この製品の導入を検討中、あるいはSOELシリーズ以前の製品をお使いの方にもぜひご参加いただきたいと考えております。
そこで、この会の名称を「SOEL COMMUNITY」(ソエル・コミュニティ)にすることといたしました。
JCLSは今年6月初旬に「SOEL COMMUNITY 」の発会をリリースし、6月下旬から会員のお申し込みができるよう準備しています。
2023年度は、第1回「SOEL COMMUNITY 」を8月30日にWeb開催として、➀介護リフトをご利用者様の尊厳を護ることに活用した事例と経営目線による導入経緯の実話、②業務中の不良姿勢を徹底的に排除し業務全体の「無駄」を減らし安心安全な介護環境を構築した事例を2つの介護施設様から発表していただくことを予定しています。
そして、第2回は(予)11月22日にリアルとWebによる開催として、介護施設様の結びつきをする場の具体的な活動内容を意見交換することも行っていくことを計画しています。

現在、JCLSサイトではこの「SOEL COMMUNITY」発会のお知らせを掲載しています。ご興味やご関心がある皆様は、ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

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この記事を書いた人 宇吹博志
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2019 年3 月に医療介護ベッドのメーカーを退職し、同年4 月に当社の代表取締役となる。前職中から新規事業の立ち上げの縁が多く、Cool and Soul、冷静に事業計画を作りつつ、一方では熱き思いをもつことがモットー。「50 の手習い」で始めたアルトサックスの演奏が上達せず、悩みの種。
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