皆さま、こんにちは。
代表の宇吹博志です。
今年3月の社長コラム「当社のブランディング活動、ホップからステップへ」でお伝えしましたように、間もなく、弊社の提供サービスをリアルで体験いただける場「UPRIDE STUDIO」をオープンいたします。
〇 「UPRIDE STUDIO」って、なに?
1982年に「オオタ商会」として創業した弊社は早くから介護リフトを取り扱っていましたが、ここ数年の弊社のお客様は、新たに介護施設立ち上げに伴う介護リフトご用命よりも現に介護施設を運営しているお客様が大半でした。これは、何かの運営上のお困りごとを介護リフトで解決したいというお客様のご意向を表しているのでないかと感じていました。介護現場での切実なお悩みに対して、介護リフトに期待されているお声が増えているようにも思われます。
そして、介護リフト導入施設様の意見交換等の場であるSOEL COMMUNITYでは、介護リフトと座位ポジションをしっかりとれる福祉用具の活用がご利用者様の自立支援につながっているという発表があり、介護リフトは介護スタッフの腰痛防止等の職場環境の改善のみならず、介護される方々の心身にも好影響をもたらすことが明らかになってきています。
弊社の仕事は、この5月に発刊しました「UPRIDE CONCEPT BOOK」でお伝えしていますように「ベッドから起き上がり、車いすに移乗し、そして、正しい姿勢で座れれば、できることが増え、QOL(生活の質)があがることが期待できます。」を実践することであると思っています。これをリアルで体験いただき、お客様とのコミュニケーションがとれる場として、「UPRIDE STUDIO」を作ろうと思った次第です。
〇「UPRIDE STUDIO」で何ができる?
私たちアップライドがこだわるのは、「安心して安全に動ける環境づくり」と「長時間起きていられて、さまざまな動作がラクにできる姿勢づくり」です。「UPRIDE STUDIO」は製品を見るショールームとしてではなく、「体験・納得・発信」をテーマにしています。
私たちが理想とする「移乗・移動」をサポートしてくれる福祉用具や介護機器はいろいろありますが、それらを十分に活用するには、使用する場面や使う対象の方々への個別対応が必須です。「UPRIDE STUDIO」では、なぜ個別対応が必要なのかを「体験」していただくことが可能です。
そして、十分に活用した結果は、体感に加え数値でも確認していただけます。Malpos Majorは腰痛リスクを可視化し介護リフトの効果を表します。圧力分布センサーは姿勢づくりが可能な車いすの効果を目でご確認いただき、「納得」していただくことを期待しています。
また、コロナ禍以降、お客様からご要望が増えたWebミーティングを利用した「発信」の場所としてもUPRIDE STUDIOは活躍していきます。一度に複数の方々がUPRIDE STUDIOにお越しいただくことが難しい場合でも発信機能を利用することによって、関係する方々での共有がしやすくなります。お手軽に私たちのこだわりを感じていただくことを願っております。
〇 従来の製品・サービスと介護DXの融合で、「UPRIDE STUDIO」を育てていきます!
「UPRIDE STUDIO」は固定した製品をご覧いただく、体験していただく場所にはいたしません。
近年では介護DXという取り組みに注目が集まっています。これは介護現場にAI(人工知能)、IoT(モノのインターネット化)、ICT(情報通信技術)などのデジタル技術を導入して、業務効率や生産性向上を図る取組です。
私たちアップライドでは、「安心して安全に動ける環境づくり」と「長時間起きていられて、さまざまな動作がラクにできる姿勢づくり」の実践にむけて、従来の製品・サービスと介護DXの融合を考えています。
現在、「安心して安全に動ける環境づくり」のこだわりを実現する新たな製品・サービスを準備しているところです。
介護現場に携わる方々は、業務の特性による身体の疲労やストレスがあるとお聞きしております。新たな製品・サービスは、介助する方々にとっての疲労やストレスを手軽に軽減でき、その効果も測れるものです。介護リフトは介助する方々の腰痛や疲労を予防し、介助する方・される方の双方にとってストレスを軽減することの効果が期待できるとのお声をいただいており、相乗効果を期待しています。
これら検討中の製品・サービスは、準備が出来次第、弊社ホームページ等でご案内させていただきます。ご期待ください。
〇 コラムの最後に
さて、私の社長コラムの最後には、いつも趣味のサックスのことで締めています。
ちょうどこのコラムを書く直前に、サックス奏者のデイヴィッド・サンボーンが前立腺がんの合併症により78歳で亡くなるという訃報が入ってきました。デイヴィッド・サンボーンは楽器の構え方、マウスピースの入射角が非常にユニークで、「しゃっべている」といわれるような奏法をしていました。70年台後半に聞いたアルバムは衝撃的であった記憶があります。ファンであった一人として彼の曲を思い出し偲びたいと思います。
https://www.davidsanborn.com/